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平成18年8月30日
テーマ  :「能登旅行記」
担当者 : 戸田譲三

能登旅行記

 

 梅雨空を気にしつつ、羽田空港から能登の旅がスタートしました。

 羽田発全日空747便10時15分発ですが、15分遅れの出発です。自機の窓の外には、飛び立つ順番を待つ飛行機が並んでいるのが見えます。所定の位置に着くと、いよいよ発射です。背中に快い圧迫感を感じながら。飛び立つと、東京湾上空を旋回し、横浜上空を通過し、我が事務所が見えてきました。富士山を左手に見ながら、松本上空に来た時 残雪のアルプスが南北に連なっているのが見え、それは絶景でした。飛行機に乗る楽しみは、眼下に日本地図が拡がることです。自分の頭の中にある地図と眼下の地形を組み合わせて、現在 自分が何処を飛んでいるのかを推理することです。

 そうこうしているうちに、富山湾に出て 能登空港への着陸態勢に入ります。所要時間50分。私の毎日の通勤電車と同じ所要時間。地上の交通手段であれば7時間はかかる距離です。

 能登空港は滑走路一本の小さな新しい空港です。空港より輪島市街地へは車で40分程の距離です。輪島市の中心には、輪島ステーションなるものがあり、昔の鉄道の駅を新たにして ターミナルにしたものです。赤字ローカル線は、消え行く運命にある典型的な例です。市内には人通りも少なく、寂れた地方都市の様相です。観光は、輪島の朝市、輪島塗、伝統芸能でしょうか?輪島市の活性化としても、これらに力を入れているようです。朝市の近くには、大きな駐車場も整備されています。ただ、朝市は毎日立つわけではなく、10日と25日がお休みですから、注意して下さい。輪島塗に関しては、市内の至る所で売っています。漆の本塗りの方がお勧めです。値段はピンキリですので、自分の目で確かめて下さい。能登の伝統芸能といえば、御陣乗太鼓でしょうか?一度は見ておきたいものです。その発祥は、輪島市の名舟地区が上杉謙信勢に攻め込まれた際、怪奇な面を被り、海藻を頭から垂らし、大きく叫びながら、一心不乱に太鼓を打ち続けたそうです。これを見た上杉謙信の兵士は、これを妖怪と思い、逃げ帰ったそうです。これが延々に土地の人に引き継がれ、現在に至っているそうです。この御陣乗太鼓は、この土地の人以外は踊ってはいけないそうです。

他の伝統的なものは 「上時国家」です。

ここで問題です。これは、何と読むのでしょうか?

正解は、「かみときくにけ」です。これは、平時国の二十五代目の子孫にあたる方の家ですが、その立派さに目を疑いました。母屋は建築に25年を要し、土間の上の梁の太さに驚かされました。もっと驚かされたのは、現在もこの家には当主の方が生活されていることです。

ここで、次の問題です。「風呂敷」の語源は何でしょうか?

その答えは、この上時国家で仕入れました。正解は、昔 風呂に入る時に、湯は盥で湯船に入れましたが、その時 体が直接 湯船に触れないように、風呂桶に敷いた大きな布のことを 風呂敷と言ったことからだそうです。

 その他の伝統的なものとして、總持寺(横浜市鶴見にある総持寺の元)や千枚田(斜面に大小の田んぼがたくさんあるところ)があります。

 皆さんも 機会があれば、是非 能登に行かれては如何でしょうか?


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